エンゼルス指揮官、ローズ氏の野球賭博疑惑に「薬物問題よりも悪質」

[ 2015年6月23日 16:32 ]

エンゼルスのマイク・ソーシア監督 (AP)

 米メディアは22日、メジャーリーグ歴代1位の通算4256安打をマークしながら、野球賭博への関与で永久追放となったピート・ローズ氏(74)がレッズの選手兼任監督を務め、現役最後となった86年に選手で出場した試合でも賭けをしていたことを裏付ける文書を入手したと報じた。

 84年から監督を兼任したローズ氏は89年に永久追放処分となったが、当時は関与を否定。04年に発売した自伝で監督として賭けをしたことは認めたが、選手としての関与については一切否定していた。

 この報道に関して同日にコメントを求められたエンゼルスのマイク・ソーシア監督(56)は「球界は薬物問題を乗り越えることができたが、賭博に関してはそうはいかない」と野球賭博は薬物問題よりもたちの悪いものであることを強調。

 さらに同監督は「もし、賭博の関与が疑われるのなら、世間に後押しされなくても、球界はそれを解明するだろうし、処罰も厳しいものが科されることになる。ローズ氏への疑いが事実なら、それなりの代償を払うことになるね」と“ヒットキング”に辛口の言葉を浴びせていた。

 このコメントを伝えたメディアも1919年のワールドシリーズで起こった賭博がらみの八百長事件、「ブラックソックス事件」を引き合いに出して選手の薬物使用は一時的な問題だったが、賭博は完全に野球を崩壊させるものになりかねないとソーシア監督の意見に同調していた。

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