大谷 今季被弾ゼロの理由 助っ人を圧倒、デビュー以来1本

[ 2015年6月23日 08:49 ]

搭乗口に向かう(左から)浦野、大谷、近藤は笑みをこぼす

 着実に成長を遂げている日本ハム・大谷翔平投手(20)。22日現在、リーグ最多タイの8勝を挙げるなど、投手主要部門で上位につけている。シーズン折り返しが近づく中で、ここまで打たれた本塁打は1本もない。圧倒的な力を発揮する大谷の投球内容に迫ってみた。

 投打二刀流も、ここまでは「打者大谷」より「投手大谷」に軍配が上がる。大谷は投手としてリーグ最多タイの8勝、88奪三振。勝率は・889で1位とタイトル争いに名を連ねる。また、被本塁打は0。今季両リーグ規定投球回以上の35人中、本塁打を打たれていないのは大谷だけ。昨年9月21日楽天戦の2回、松井稼に本塁打されて以来76回1/3、打者294人連続で許していない。

 昨年まで2シーズンの被本塁打は13年4本、14年7本の計11本。内容を見ると9本までが打者1巡目の2回までに浴びたもの。2巡目、3巡目は1本ずつ。イニングが進むにつれギアを上げ、被弾を減らした。さらにパ・リーグの外国人打者にはデビュー以来0を継続中。外国人に喫したのは昨年6月4日広島戦のエルドレッドだけ。パの外国人に対し通算114打数19安打、被打率・167。ここまで延べ131人連続0に封じている。

 今季の大谷は喫した長打も少なく、二塁打5本、三塁打1本のわずか6本。9イニング換算の被長打率は0・76と低い。過去50年間で被本塁打率が0・25以下の投手は延べ14人いる。うち、被長打率が最も低いのは12年ウルフ(日)の0・85。大谷はこの数字を下回るのだから驚異的だ。簡単に長打を打たせない大谷。今後どんな数字を残してくれるのか楽しみだ。

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