廃部危機PLセンバツ絶望 新監督は?校長「育てるしかないのかも」

[ 2014年10月19日 05:30 ]

<PL学園・近江>近江に惜しくも敗れ、整列する正井監督(右端)らPL学園ナイン

秋季高校野球近畿大会1回戦 PL学園2―3近江

(10月18日 わかさスタジアム京都)
 来年度の野球部員を募集しないPL学園(大阪)が18日、秋季近畿大会1回戦で近江(滋賀)に2―3で敗れ、来春のセンバツ出場が絶望的となった。2回にインド人の父を持つ4番グルラジャニが同点ソロを放つなど接戦を演じたが、8回に決勝点を奪われた。

 監督を兼任する正井一真校長は「3年間(生徒の)高い期待には応えられない。教育責任を果たせるかと言えば、それも言えない」と今回の決断に至った経緯を説明した上で「廃部とは明言していない。先のことは分からない」と語った。

 正井校長は野球経験がなく、事実上の監督不在が1年以上続く。新監督を探しているが「(人選の)ハードルが高い。探すというか、育てるしかないのかも」と適任者が見つからない現状に頭を抱える。監督を選任できなければ募集再開に踏み切れず、春夏通算7度の甲子園大会優勝を誇り、高校球史に一時代を築いた名門の存続が危ぶまれる。謝名堂(しゃなどう)主将は「与えられた環境でやるしかない。夏に向けて頑張るしかない」と涙ぐみながら話した。

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