本塁打大台超えの秘密 大谷愛用は“トップバランス”のバット

[ 2014年9月8日 09:21 ]

<オ・日>4回1死、大谷は中越えに10号ソロを放つ

パ・リーグ 日本ハム4-8オリックス

(9月7日 京セラD)
 日本ハム・大谷の偉業を支えるのが昨秋からモデルチェンジしたバットだ。「野手・大谷」1年目の昨季は、7月終了時点で打率.301と好調な滑り出しだったが、その後、失速。直球に詰まらされ、低めのボール球の変化球に手を出して凡打する場面が目立った。結局、打率.238に終わり、プロの厳しさを味わった。

 そこで、昨秋のフェニックス・リーグで、アシックス社に「(バットに)ヘッドを利かせたい」と要望。長さ33.5インチはそのままで、重さを915グラムから905グラムに軽量化。最大径(一番太い芯の部分)を0.3ミリ太くし、最小径(一番細いグリップの部分)を0.5ミリ細くした。バットの先端により重心を置く、いわゆる「トップバランス」。しっかりと強い打球を飛ばす狙いがあった。

 4月後半からは「気分転換」とバットの色を白木から黒に変更。しなりや硬さが違うメープル、ホワイトアッシュ、アオダモの3素材をその日の感覚で使い分けているという。投打二刀流。スイング不足を自分なりに補う努力はもちろんだが、道具への飽くなきこだわりも驚異的な成長を支えている。

続きを表示

2014年9月8日のニュース