甲子園50度出場の名門で部内暴力…松商学園夏アウト 

[ 2014年3月5日 05:30 ]

 日本学生野球協会は4日、都内で審査室会議を開き、春夏合わせて50度の甲子園大会出場を誇る松商学園(長野)の部内暴力を審議し、2月13日から8月12日まで6カ月間の対外試合禁止処分とした。これにより、夏の長野大会への出場が不可能となり、8月の全国高校野球選手権大会への道を絶たれた。

 同協会によると、昨年5月から8月にかけて2年生6人が練習態度や部の規則違反を注意する名目で1年生6人に寮内で暴力を振るった。昨年12月に発覚したが、県高野連への報告が今年2月に遅れた。審査室会議のメンバーである日本高野連の西岡宏堂審議委員長は「人数が多く、長期にわたって殴ったり蹴ったりしている。バットを足に挟ませて正座させたり、まるで拷問(ごうもん)」と説明。複数の部員による暴力が常態化していたことを問題視した。

 同校の金井貞徳校長は処分決定を受けて会見し「最後の(夏の)大会に出られない部員を思うと言葉がない。野球部は地域の大きな支援を受けてきた学校のシンボル。反省し、出直すしかない」と厳しい表情で話した。

 他の対外試合禁止処分を受けた高校の処分期間と理由は次の通り。

 大竹(広島)1月15日~2月14日=部員の窃盗▽太成学院大高(大阪)1月30日~7月11日=部員の部内暴力、喫煙▽田方農(静岡)2月9日~8月8日=部員の部内暴力▽国東高双国(大分)=2月5日~5月4日=部員の部内暴力

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2014年3月5日のニュース