ノリノリ新井 今春実戦の打率・818!「いい反応ができている」

[ 2014年2月26日 08:04 ]

<神・LG>4回1死一塁、新井はこの日2安打目となる左前打を放つ

練習試合 阪神3―6韓国・LG

(2月25日 宜野座)
 ゴメスが出遅れてもオレがいる―。LG戦に「5番・一塁」で先発した阪神・新井が2打数2安打と快音を連発。紅白戦、オープン戦を含めた今春の実戦では、計11打数9安打ともはや“確変”状態だ。相手は初対決の投手。まったくデータがない中で結果を出した事実は、その好調ぶりが本物ということ。「いい反応ができたね」と振り返る笑顔には「主砲」の空気が確かに漂っている。

 「自分のスイングができている。いい反応ができている。(崩される様子もない?)そうだね」

 2回1死無走者の1打席目は先発・リオダンの134キロチェンジアップに一切泳がされることなく、火の出るようなライナーを中前へ。1死一塁で迎えた4回の2打席目は、代わった柳済国(リュジェグク)の139キロ直球を左前へ運び、福留の適時打を誘発した。

 この姿を、三塁側ベンチ端からどんな思いで見つめていたのだろう。23日の中日とのオープン戦前に足の異変を訴え、初実戦のメドが立たないゴメスだ。1つしかない「一塁」の座を争うはずだった2人。26日の沖縄キャンプ打ち上げ時点では、新井の圧勝ムードがプンプンする。

 「比較論ではないけど、第1クールからキレがいい。内容も結果も出ている。新井がそこまでの動きを見せてくれれば、若い選手ももっとやらないといけない、という気持ちになる」

 和田監督も最敬礼の好調ぶり。昨季の今頃は右肩痛で安芸キャンプでの別調整を強いられていた。極寒の安芸ドームで送球フォームを一から見直していた時期。状態が上がらない患部にいら立ちを募らせていた。その不安が完全に消え去っている今、新井が持つ力量からすれば「打率・818」に驚くことは失礼だとも思えてくる。

 「ここまで順調です」

 短く締めた表情に、成果がくっきりと表れている。東京ドームで迎える宿敵との一戦まであと1カ月。このままいけば、マートンさえも押しのけて「4番・一塁」に座ることも現実味を帯びてくる。

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2014年2月26日のニュース