西岡が盟友・強に語る 一番悔しかった打席は…Wツヨシ特別対談

[ 2013年12月15日 15:23 ]

本音でトークを繰り広げた阪神・西岡(左)と強

 盟友に心の内を明かした。阪神・西岡剛内野手(29)が、本拠地球場での登場曲「スーパースター」を歌うシンガーソングライター・強(つよし=30)と特別対談を行った。公私ともに親交が深いWツヨシによる本音の激突。阪神2年目の来季は「常に全力疾走」の継続と、「喜怒哀楽を前面に出してのプレー」を誓った。そして、気になる来季の登場曲は――。

 強 出会いは「カーテンコール」(13年の前半戦に本拠地での登場曲として使用)という曲だった。どういう流れで、あの曲と出合ったの?

 西岡剛 あれは09年だったかな。僕、09年のオフにすごく落ち込んでいて…。ロッテのファンが球団を批判して、それに対して僕がヒーローインタビューで発言したときがあったんです。知り合いがその姿を見て、「カーテンコール」がすごくダブると言ってくれたんです。その次の試合で、ファン30~40人からはブーイングされた。でも他の2万人は大拍手で迎えてくれた。そこが、歌詞の「鳴りやまない拍手の中に今 一人の男が立っていた」というフレーズにバッチリはまったらしいんです。

 強 僕はよく「西岡剛ってどういう男?」って聞かれる。そのときは「むちゃくちゃな面もあるけど、つながったヤツにはとことんまで尽くしてくれる男」っていう紹介をするね。

 剛 身近にいる人は苦しいときに助けてくれる。でもその中には、僕が野球を辞めたら去る人もいるかもしれない。最終的には家族、兄弟が支えてくれる。でも「友達」というのはどんだけ苦しくても、どんだけ有名になっても、ものを言える人間。だから大切にしないといけないと思う。僕も人気球団に入った。いい意味で、強君も有名になってほしい。こういういい曲を持ってるんやから、もっといろんな人に聞いてもらいたい。
うれしいなぁ。

 剛 強君が適当な人間だったら、僕は曲も使いたくないしね。いい曲に出合って、(歌い手と)出会ったときに「違うな」と思ったら付き合いもなかったと思うしね。ああいう歌詞って、どんな人の人生にも当てはまると思う。経験の仕方は違うけど、学校での受験勉強で苦しんでいる人もいると思う。フレーズとしてどんな人でも当てはまる曲だと思うから、広めたい気持ちが大きいんです。

 強 ちょっと野球の話に移ろうか。今年一番悔しかった打席はある? オレが思い浮かぶのは巨人戦、満塁で三振してバットを投げかけた。でもこらえた。あれかな、と。

 剛 正解です。投手がマシソンで、巨人3連戦に勝てばまだ優勝はつながるかなというところで、3連敗を喫した。打てば逆転…でも三振して…。今季一番集中した打席だった。結構ファウルで粘ったんですよ。僕の中で「打てる」と確信できた打席だった。と、思ったのに打てなかったからむちゃくちゃ悔しくて…。バット叩きつけようと思ったんですけど、一瞬の判断で「ここで叩きつけたら、巨人に対して“降参しました”という態度だな」と。でも野球選手というのはそういう気持ちになって当たり前。気持ちを強く持って打席に入れば入るほど、その反動が来るから。

 強 逆にうれしかった打席は?オレは京セラ開幕戦かな。前の夜に電話が来て「あした、オレが日本に帰ってきて初めて球場で“カーテンコール”がかかる。席も用意してあるから来てほしい」と。4タコで迎えた最終打席にサヨナラ安打やもんな。

 剛 オレもそこですね。本拠地開幕戦で、4打席無安打で失策もして…。「カーテンコール」の曲、“インケツ”ちゃうかな、あしたから曲替えようかな、と(笑い)。でも最終打席にサヨナラ安打打ったときに、地元の阪神ファンというのは一気に僕のことを称えてくれた。4タコでの最終打席やったから、ここで打たんかったら本気で叩かれる、と…。でも僕自身「打てるな」と思ってました。

 強 なるほど。試合の後に会ったときも、“ドヤ顔”がハンパなかったもんな(笑い)。メジャーから帰ってきて初めての本拠地試合やったし。剛と出会って、甲子園にプロ野球も見に行くようになった。そこで、やっぱ剛の魅力は「全力疾走」やなって。一番はカバーリング。足引きずりながらでもやる。

 剛 そこは「気持ち」の面。本塁打とか失策は「技術」の部分。100本塁打打てる人もいないし、無失策で終える人もいない。そこに関しては反省して、技術を高めるしかない。全力疾走とかカバーリングというのは、気持ちが切れたら行けない。それはユニホームを着ている間は切らずにやりたいなと思う。

 強 最後に、来年の登場曲はどうする?

 剛 それは教えられないですね…。来年はEXILEとか流しているかもしれないです。EXILEとか、ET―KINGとか…。それは開幕の時のお楽しみですね。

 強 オイ!(笑い)

 ◆強(つよし)1983年(昭58)6月3日生まれ、大阪府大阪市出身の30歳。08年にデビューし、代表作は「カーテンコール」「五月山」。「スーパースター」は、西岡のために書き下ろした。

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