松山“ボテボテ”サヨナラ打!阪神以外では今季初G倒

[ 2013年4月22日 06:00 ]

<広・巨>延長12回1死満塁、サヨナラ打の広島・松山(37)はナインから手荒い祝福を受ける

セ・リーグ 広島5-4巨人

(4月21日 マツダ)
 今季最多2万9863人の大観衆を狂喜乱舞させたエンディング。延長11回1死満塁で広島の代打・松山がしぶ~い二塁内野安打だ。今季2度目のサヨナラ勝ち、巨人戦初勝利にベンチはお祭り騒ぎだった。

 プロ初のサヨナラ打を放ち、ナインから手荒い祝福を受けた松山は「きょうの勝ちはチームにとってデカい! スゲーうれしい」と顔をクシャクシャにした。

 野村監督はアドバイスした。「クイックでタイミングが取りづらい。(バットを)気持ち短く持って積極的に行け」

 カウント1―1からの3球目。西村のフォークを叩いたゴロはボテボテだったが、幸運にもロペスのグラブの下をすり抜ける。一塁ベースの手前で早々と万歳する松山。代走・安部が歓喜の生還を果たした。

 「打った瞬間は“ヤバい”と思ったけど、ロペスがやったのを見て“ラッキー”と。指2本ぐらい短く持って、思い切り叩いた結果です!」

 ベンチ入り野手16人全員を使う総力戦。11年8月30日のヤクルト戦(神宮)以来、延長19戦目にして勝利。前田健とエルドレッド…投打の軸が故障で抹消された当日の試合。首位独走のG相手に3点差を逆転したのは、全員野球の成果以外の何ものでもない。「2人が抜けた穴を、少しでも埋められるよう頑張りたい」と松山。それはまたナインの総意でもある。苦境でも粘る赤ヘル。今季はひと味違う。

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