早大・高梨 完全試合!日テレアナ上重以来13年ぶり快挙

[ 2013年4月22日 06:00 ]

<早大・東大>完全試合を達成した早大・高梨

東京六大学野球第2週第2日 早大3―0東大

(4月21日 神宮)
 早大の高梨雄平投手(3年)が東大2回戦に先発しリーグ史上3人目となる完全試合を達成した。00年秋に上重聡(立大)が東大戦で記録して以来、13年ぶり。無安打無得点は史上22人目(通算23度目)で早大投手としては初の快挙となった。川越東(埼玉)時代は甲子園に出場できなかった左腕が、神宮の舞台で歴史に名を刻んだ。一方、敗れた東大は、10年秋から続く連敗が50に伸びた。

 27人目のアウトは、狙い通りに奪った。9回2死、高梨が投じた109球目はワンバウンドする121キロのスライダーだった。代打・西木を空振り三振に斬り、左手でグラブを軽く叩いた。控えめなしぐさに、らしさが詰まっていた。

 「野球人生でノーヒットノーランもやったことがないのでうれしい。身の丈に合っていないし、えらいことやっちゃったな、という気持ち」

 130キロ台の直球に、カーブ、スライダー、チェンジアップをコーナーに投げ分けた。3回に2点の援護をもらうと、テンポよくストライクを先行させた。前日は同学年の有原が7回1死まで完全投球を演じたが、快挙には届かなかった。8回のマウンドに上がる前、その有原から「完全試合は(00年の)上重さん以来らしいぞ」と声をかけられた。9回に入る直前にも、同学年の捕手・土屋から「俺は期待しているよ」。大記録が懸かる投手には声を掛けにくいはずが、逆にチームメートからプレッシャーをかけられての達成だった。

 川越東では県4強が最高成績。早大では1年春から神宮のマウンドに上がったが、昨秋は左肘、左足首の故障に泣かされ1勝止まりだった。12月には左足首を手術。全体練習に合流したのは今年2月だった。当初は有原、甲子園優勝投手で1年生だった昨年7勝を挙げた吉永に次ぐ、3番手の位置付け。しかし、オープン戦で結果を残し、昨年6月4日の早慶戦以来、321日ぶりのリーグ戦の先発マウンドを勝ち取った。「有原と吉永が目立っていて自分もどこかで、と思っていた。甲子園に出ていなくてもやれるんだと」。闘志を内に秘め、野球を楽しんだ。

 試合前のロッカーでは大好きな女優・平愛梨の動画を見てリラックス。「野球のことを考えないようにと思って」と20歳の素顔をのぞかせた。オフには同じ左腕で、昨年サイ・ヤング賞を獲得したレイズの左腕プライスの投球を研究し「体重移動をゆったりとして、強い球を投げる」ことに取り組んできた。

 89年の歴史の中で、完全試合は史上3人目。それでも高梨は「完全試合でも1勝は1勝。逆に怖いくらいなので、次の試合に集中したい」と最後まで謙虚な言葉を並べた。

 試合前のロッカーでは、大好きな女優・平愛梨の動画を見てリラックス。「野球のことを考えないようにと思って」と20歳の素顔をのぞかせた。オフには同じ左腕で、昨年サイ・ヤング賞を獲得したレイズの左腕プライスの投球を研究し「体重移動をゆったりとして、強い球を投げる」ことに取り組んできた。

 89年の歴史の中で、完全試合は史上3人目。それでも高梨は「完全試合でも1勝は1勝。逆に怖いくらいなので、次の試合に集中したい」と最後まで謙虚な言葉を並べた。

 ▼早大・岡村猛監督 滑り出しから安定していた。期待以上。ここまでやるとは。

 ▼早大・土屋 自分も緊張しました。どの球種でもストライクが取れた。

 ▼早大・東條主将 最終回は緊張しました。エラーできないので、最後はホッとしました。

 ◆高梨 雄平(たかなし・ゆうへい)1992年(平4)7月13日、埼玉県生まれの20歳。高階南小3年時に川越リトルで野球を始め、高階西中では川越シニアに所属。川越東では1年春からベンチ入りし、3年夏は埼玉大会4強。早大では1年春から登板し、通算31試合で11勝3敗、防御率1・79。1メートル76、75キロ。左投げ左打ち。

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