浩二監督、続投へ 侍プロジェクトがWBC後にも要請

[ 2013年3月12日 06:00 ]

日本代表練習、引き締まった表情でノックバットを構える山本監督

 プロ野球の12球団が、WBCに出場している侍ジャパン・山本浩二監督(66)に続投を要請することが11日、分かった。WBC終了後にも正式に契約延長を申し入れる。山本監督とは3月末までの契約を結んでいたが、当初の目標だった準決勝進出を決めた手腕を高く評価。15年3月に国際野球連盟(IBAF)が日本で主催する国際大会「プレミア12」に向け、新生・侍ジャパンの下地づくりも委ねる。

 球界関係者によると、昨年10月の監督就任時、山本監督は自ら3月までの契約を申し出た。退路を断つことでWBCに集中するためだったという。12球団は本人の意思を尊重し、経緯を見守っていたが、日本が10日のオランダ戦(東京ドーム)に快勝し、2次ラウンドを突破。当初の目標であった準決勝進出を決めたことで、契約延長を申し出る方針を固めた。

 12球団のある代表者は「侍ジャパンのコンセプトも十分に理解してもらっている。今後も侍ジャパンの顔として活動してほしい」と明かした。山本監督は国内組だけで勝ち進み、投打で調子のいい選手を見極める柔軟な選手起用で活路を開いた。メディアへの対応やファンサービスの面でも山本監督以上の適任者はいないと判断。たとえ3連覇を逃しても、今年いっぱいまで契約延長を予定し、大会終了後にも正式に要請する。

 また、2年後にはIBAFが主催する国際大会「プレミア12」の日本開催が決定。IBAFが制定する国際ランキング上位12チームを中心とした大会で、開催はWBCと同じ3月が有力。日本は若手を中心に臨む構えで、山本監督に新チームの下地づくりを託す方針だ。その足掛かりとして、今年10月に予定する新生・侍ジャパンの国際招待試合の指揮を委ねる。

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