1組1位で米国へ 山本監督「頂点目指して頑張ってきます」

[ 2013年3月12日 23:04 ]

<日本・オランダ>声援に帽子を掲げて応える山本監督

WBC2次ラウンド1組1位決定戦 日本10―6オランダ

(3月12日 東京D)
 まずはファンへの感謝の言葉を口にした。「みなさんのご声援のおかげで1位通過することができました。ありがとうございました」。オランダを10―6で撃破。侍ジャパンを率いる山本監督の表情は充実感があふれていた。

 先発・大隣(ソフトバンク)がいきなり先頭打者弾を浴び、オランダに先制を許す。鳥谷(阪神)が先頭打者弾を放った10日の対戦とは逆の展開。初回、1ボールからの2球目というシチュエーションは同じだったが、そこからが違った。

 大隣が3者連続三振でオランダの勢いを止めると、2回、先頭の阿部が右越えに同点ソロ。主砲の待望の一発で火がついた打線は、1死満塁のチャンスを築き、松田(ソフトバンク)の中前適時打で1点勝ち越し、さらに長野(巨人)が左翼線へ走者一掃二塁打、トドメは阿部が1イニング2発目となる右越え3ランだ。

 その後は追加点が奪えず、一時はオランダに2点差まで迫られたが、8回に長野の適時打で2点を加えて振り切った。指揮官は「追加点が取れないと、こういう展開になる」と反省しつつも、あえて1番でスタメン起用した長野が2安打5打点と活躍し「あまり状態が良くなかった長野が打ってくれたのはうれしい。それと(阿部)慎之助の2本の本塁打」と笑顔を見せた。

 分岐点となったのは8日の台湾戦だった。苦しみながらも延長戦の末に勝利。そこから打線の調子が一気に上向き、米国での準決勝以降に手応えを感じている。

 「あと2試合。頂点を目指して頑張ってきます」。東京ドームには指揮官の自信に満ちた声が響いた。

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2013年3月12日のニュース