長嶋茂雄さん 勘三郎さんしのぶ「私も魅了されました」 

[ 2012年12月6日 06:40 ]

長嶋茂雄氏(右)と対談する中村勘三郎さん

中村勘三郎さん死去

 長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督(76)は球団広報を通じて談話を発表し「何事にもパワフルに取り組む方でしたから、病魔にも打ち勝ってくれると信じていましたが。あまりに惜しい、の一言です」と悔やんだ。

 32年前、勘三郎さんの結婚式にメッセージを贈って以来、公私ともに親しい仲になった。05年の「勘三郎襲名を祝う会」では発起人を務め「やんちゃで、誰からも愛される、その人柄に私も魅了されました」としのんだ。

 勘三郎さんは少年期から大の長嶋ファン。勘九郎時代の03年、スポニチ連載「勘九郎かわら版」が決まった時、題字を「ぜひ長嶋さんに」と熱望し、書いてもらったこともあった。長嶋氏から「プロなんだから三振しても魅せなきゃダメ」と聞いた時は、エンターテイナーとして共感を覚えた。

 長嶋氏は勘三郎さんを「歌舞伎のジャンルにとどまらない八面六臂(ろっぴ)の活躍で、まさに才気煥発(かんぱつ)という形容がふさわしかったと思います」と強調。思い出として昨年10月の「勘九郎襲名を祝う会」を挙げ「ご長男の立派なお姿に何度も目頭をハンカチで拭っていた、あの父親の顔は忘れられません」と振り返った。

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