ヤクルト・館山 左打ち転向プラン 右腕血行障害 指のリスク考え

[ 2012年12月6日 06:00 ]

契約更改を終えた館山は左打ちプランを掲げた

 ヤクルト・館山昌平投手(31)が5日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸1億9000万円プラス出来高でサインした。4年契約の2年目を迎える右腕は、来季から「左打ち転向」のプランを明かした。

 今季5連続2桁の12勝をマークした右腕は、投球でなく打撃改造に着手する。「右打ちは痛いので左打ちに挑戦しようかと…。ずっと右打ちだけど、指のリスクなどを考えるとね」。中指、人さし指、手のひら。昨オフ、館山は血行障害で右腕を手術。46針縫合の傷痕は痛々しく残り、シーズン終盤は気温が冷え込むと登板前からうずいた。

 打撃も大きな影響を受けた。「打撃練習では、必ずバットにボールが当たる。確実に痛みがあった」。通常バットを握ると、上に添える押し手に力が入る。右打ちなら右手。その分、衝撃も強い。障害の影響が残る右腕にはつらい現実だった。今季打撃は41打数1安打、打率・024。無意識に衝撃を避けていた結果といえる。「あした(6日)病院で(血行障害の)検査をして、その結果次第かな」。投球に集中するためにも打撃での痛みを取り除きたい。

 05年秋季キャンプで、左打ちを試みたが、右肘痛を発症して断念した経緯もある。バントはできるだろうか。そんな不安もある。「また、やめるかもしれない。でも(左打ちを)やっていかないといけない」。すべては01年以来の日本一を目指すため。その目は真剣だ。

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