小笠原「気持ちよくサイン」史上最大3億6000万円減

[ 2012年12月6日 06:00 ]

大幅ダウンで契約を更改し、会見する小笠原

 史上最大減額で出直し――。巨人の小笠原道大内野手(39)が5日、東京・大手町の球団事務所で契約更改に臨み3億6000万円ダウンの年俸7000万円でサインした。12年のDeNA・清水、11年のソフトバンク・松中の2億円ダウンをはるかに超える大減俸。野球人生の土俵際にまで追い込まれた小笠原はゼロからの再出発となる。

 厳しい現実にも、小笠原は晴れやかな表情だった。3億6000万円の球界史上最大減俸。減額制限の40%をはるかに超える84%ダウンの年俸7000万円で潔くサインした。

 「契約してもらえるだけでありがたい。気持ちよくサインして来季頑張ろうという一心。まっさらな状態というか、ゼロからという感じ。もう一度スタートを切りたい」

 日本選手では中日・岩瀬の4億5000万円に次ぐ高年俸だったが、わずか34試合出場。6月27日には07年巨人移籍以来初めて不振で2軍降格を味わった。現役最高の生涯打率・311を誇るバットマンが今季は自身最低の打率・152。本塁打なしはルーキーだった97年以来のことで、打率・242だった昨季に続く不振だった。統一球導入、相次ぐ故障――。低迷の原因は「一概にどれというものではない。例えばボタンを一つ掛け違うとやっぱりバランスを崩す場合がある」と分析する。来季は野球人生の土俵際となる。これを乗り越えるために「ガッツ解体」も口にした。

 「全部をフラットな状態にして、来季は今までやってきたように一つずつ積み上げていって、形を作っていきたい」。左手一本でのティー打撃など、セ・パ両リーグでMVPを獲得したフルスイングを支えた独特の練習法の再考。2軍暮らしだった今季終盤は、軸足の左足が折れる悪癖修正を目的に直径30センチ弱のバランスボールを太腿に挟んでのティー打撃にも取り組んだ。「まだそうした形は出てきていない。時間があるときにしっかり考えてね。期限を決めないでやっていけたらいい」。どん底からの再生へ、かたくなに変えなかった練習法を変える意向だ。

 「次の一歩を踏むことが大事。そういう意味でもゼロにして前に進みたい」。金額などどうでもいい。小笠原は退路を断って、巻き返しを誓った。

  ▼巨人・原沢敦球団代表兼GMの話 彼にとっては厳しい評価になった。この2年を考えたらそういう提示にならざるを得ない。

◇年俸が大幅にダウンした選手◇

13年 小笠原道大(巨)4億3000万円→7000万円
11年 松中 信彦(ソ)4億円→2億円
12年 清水 直行(D)2億5000万円→5000万円
07年 古田 敦也(ヤ)2億4000万円→6000万円
12年 高橋 由伸(巨)3億5000万円→1億7000万円

12年 山崎武司(中) 2億5000万円→3000万円
(山崎は楽天から移籍、。古田は監督兼任で選手としての年俸)

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