摂津、独走15勝!最多勝タイトル当確?2位に3勝差

[ 2012年9月12日 06:00 ]

<ソ・楽>お立ち台で「1、2、3、セッツ」と叫ぶペーニャに摂津は苦笑い

パ・リーグ ソフトバンク2-1楽天

(9月11日 ヤフーD)
 マウンドでは鉄仮面のように表情を変えないソフトバンク・摂津が、会見で爆笑を誘った。

 7回1失点でハーラートップの15勝目を挙げた右腕の第一声は「こけちゃいました」。7回無死、カウント1ボール1ストライクから3球目を投げた際、マウンドの穴に左足を取られ、転倒したことを自らネタにした。1点差のクロスゲーム。しかし、試合後の表情同様、余裕すら感じさせるエースの投球だった。「明らかに早打ちしてきているのは分かっていた。的を絞らせなければ何とかなると思った」

 前半はファーストストライクから打ってくる楽天打線に対し、自慢の制球力でコースに投げ分け、4回まで45球でパーフェクト。5回に1点を失ったものの、6回には「待球作戦」に変えてきた相手ベンチを逆手に取った。先頭の島内に対し、2―2から、通常はボールゾーンへ落とすべきシンカーを、ストライクゾーンに投げた。「狙っている球はある程度、分かった。向こうは(落ちる球に)相当、意識があったと思う。わざとタイミングを抜くことができた」。制球がいい摂津だからこそ、意表を突かれた島内は打ち損じの遊ゴロ。手のひらで泳がせる高度な投球術だった。

 これで6連勝。最多勝争いでは、残り20試合でリーグ2位の同僚・大隣、日本ハム・吉川との差を「3」に広げた。10年には和田、11年にはホールトンが獲得。その2人は今季抜けたが、摂津が不動のエースとしてチーム3年連続のタイトルをほぼ確実にした。

 「相手は初球を狙ったみたいだったけど、きょうはテンポが良かった」と秋山監督も目を細めた。4連勝で2位・西武とは2ゲーム差。エースの力投で獅子のしっぽを視界に入れた。

 ▼ソフトバンク・ペーニャ(3回に右中間へ、来日初の2試合連発となる20号ソロ)よく入ってくれたラッキーな本塁打だと思っている。(トップに2差も)数字は気にしていない。

続きを表示

この記事のフォト

2012年9月12日のニュース