広島 金本労う 野村監督「衰え感じたことない」緒方コーチ「いいライバル」

[ 2012年9月12日 17:48 ]

1999年4月24日、サイクル安打を達成した広島時代の金本。広島球場では40年ぶりの快挙だった

 阪神の金本知憲外野手(44)が12日、兵庫県西宮市で会見し、今季限りで現役引退することを発表した。21年の現役生活を終える「鉄人」に、広島時代の同僚選手からもねぎらいの言葉が聞かれた。

 ▼広島・野村監督の話 あれだけの成績を残し、なおかつ試合に出続けた。この年齢でもあれだけバットを振れるのだから、衰えを感じたことはない。お疲れさまと言いたい。寂しくなる。

 ▼広島・緒方野手総合コーチの話 自分の中では本当にいいライバルだった。心強いチームメートだった。まだまだ頑張ってやれると思っていた。

 ▼広島・町田打撃コーチ(広島に同期入団し阪神でも同僚)の話 人間的にも好きだし、プレーする心意気がすごい。阪神にも先に行かれて、縁みたいなものを感じる。一緒に入ったから余計に寂しい。

 ▼広島・大野投手チーフコーチの話 どちらかというとけがの多い選手で、けがしないように体をつくってきた。オフの間もトレーニングを継続してきた。自分の弱さに気付いてそういうことをした。若い時に気付いたからここまでできたと思う。

 ▼山本浩二・元広島監督の話 入団当初は技術的にまだまだだったが、一番大事な気持ちと闘争心がすごかった。大学を出て現役21年か。474本塁打は努力以外のなにものでもない。

 ▼達川光男元広島監督の話 けがに始まってけがに終わった野球人生。1492試合連続フルイニング出場は走攻守の三拍子がそろって初めて挑める偉大な記録だ。走れなければ代走を出されるし、守れなければ守備要員と代えられる。打てなければ言わずもがな。入団当時は体も細くて、江藤や緒方、前田智ら当時の若手と比べても物足りず、とても1軍には上がれないだろうと思っていた。それが球史に名を残す選手になるまでには、壮絶な努力があった。本当にご苦労さんでした。

 ▼巨人・江藤打撃コーチ(広島時代の同僚)の話 とにかく弱音を吐かず、けがに強かった。(引退に)びっくりした。満身創痍で痛いところはあると思う。ゆっくりして、野球界のためにまた頑張ってほしい。

 ▼オリックス・高代ヘッドコーチ(広島時代のコーチ)の話 ああいう選手がいなくなるのは寂しい。努力に関して金本の右に出るものはいない。若手にとって見本になる選手。

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2012年9月12日のニュース