涙で声を詰まらせる金本「幸せな野球人生だった」

[ 2012年9月12日 19:07 ]

記者会見で今季限りの引退を表明し、思いを語るプロ野球阪神の金本知憲外野手

 金本は試合前のユニホーム姿で記者会見し、時折涙で声を詰まらせた。

 ――今の率直な心境は。

 「ほっとした一面もあるし、悔いも寂しい気持ちもある。でも、ほっとしたというのがかなり占めている」

 ――決意はいつ。

 「10日くらい前から考え始めた。本当の決断は一昨日。母親には最初に伝えた。子どもに言ったら大泣きしていた」

 ――現役を振り返り。

 「もっとやっておけばいい数字が残せたという思いと、フルイニングというつらい記録をつくったり、よく頑張ったなという思いもある。特にこの3年間はみじめというか、プロ入りして最初の3年と最後の3年はこんな苦しい人生があるのかと」

 ――番の思い出は。

 「一つはカープで優勝できなかったのがすごく残念。タイガースの歴史の中で一番強くて一番、人気があるときにプレーさせてもらって幸せな野球人生だった」

 ――自身にとって野球とは。

 「人生そのもの。10歳から始めて2、3割の喜び、充実感しかなかったけど、その少しを追いかけて7、8割は苦しいという野球人生だった」

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2012年9月12日のニュース