「津田2世」岩本が低迷虎の希望の星!初登板初先発で1勝

[ 2012年9月10日 06:00 ]

<中・神>初勝利の岩本はウイニングボールを手に笑顔を見せる

セ・リーグ 阪神7-0中日

(9月9日 ナゴヤD)
 この19歳は炎のストッパーの魂を引き継いでいた。阪神の2年目右腕・岩本がプロ初登板初勝利。球団では07年の小嶋以来で「こんなにうまくいくとは…」と初々しい笑顔で振り返った。なぜ勝てたのか。次の言葉が物語った。「打者に向かっていかなければ、自分の力では抑えきれない」

 直球は最速142キロと決して速くない。だが、制球力があり、100キロ前後のカーブで緩急を有効に使った。フォークも切れた。打者に的を絞らせず、ストライクをどんどん投げ込む。2回1死から降板するまで15人連続アウトに。6回2安打無失点。常に強気の投球に「度胸がいい」と和田監督も喜んだ。

 南陽工から10年にドラフト4位で入団した。かつて広島で抑えとして活躍した母校の偉大な先輩、故津田恒実さんの名から「津田2世」と呼ばれる。座右の銘「弱気は最大の敵」も津田さんから継承。お守りも津田さんの直筆サインボール。知人を通じてもらい「自分がパワーアップできれば」と登板前に必ず触り、力をもらっている。真っ向勝負する姿は似ていた。

 ウイニングボールは観客席で見守った両親に渡すという孝行息子は「この1勝で終わらず積み重ねたい」と飛躍を誓った。今季阪神でプロ初勝利の投手が初めて誕生。低迷するチームに久々に明るい話題をもたらした。

 ◆岩本 輝(いわもと・あきら)1992年(平4)10月21日、山口県生まれの19歳。小学校4年で野球を始め、桑山中では中国大会準優勝。南陽工OBの故津田恒実さんに憧れ、同校に進学し、2年春と3年夏に甲子園出場。10年ドラフト4位で阪神に入団。昨季は2軍で6試合に登板して0勝0敗1セーブ、防御率2・84。1メートル82、81キロ。右投げ左打ち。

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