阪神「伸びしろ大きい」藤浪にグラリ…大谷を一歩リード?

[ 2012年8月24日 11:49 ]

 阪神が大阪桐蔭・藤浪晋太郎投手(18)にあらためてほれ直した。ネット裏から熱視線を送った、担当の畑山俊二スカウト(48)は「春からの成長を感じるし、今後の伸びしろも大きい」と絶賛。南球団社長から“スーパースター獲得”の号令が出ており、その資質を十二分に証明した地元の剛腕。花巻東・大谷翔平投手(18)と五分五分だった恋心の針は、ややV腕に振れた?

 顔全体を滝のような汗が覆っても、視線を一切そらさなかった。畑山スカウトはしゃく熱のマウンドで躍動する右腕に、あらためて賛辞の言葉を並べる。その端々には、ライバルの大谷と比較しても、現時点で一歩リードしていると思わせるものだ。

 「勝つために、優勝するためにどうするかを一番に考えて投げている。そこが春からの成長。田村、北條を打席に迎えたときはギアが一つ上がっているよね。球もいいところに決まっている」

 強打者に対峙(たいじ)した時ほど、藤浪の才能が引き出される。今大会屈指の2人のスラッガーからそれぞれ2奪三振。田村からはカットボールとスライダー、北條はフォークとスライダー。自慢の直球を使わずとも、その力の差を見せつけた。この快投に同スカウトは続ける。

 「この春から使い出したカットボールと、そこから4~5キロ遅いスライダー。ここにチェンジアップやカーブがある。緩急をしっかり使えるようになれば、真っすぐももっと早く見えるし、さらに伸びしろもある」

 準決勝の明徳義塾戦、この日の決勝と、最も苦しいラスト2試合をともに2安打完封。ストレートを力の限り投げ込む場面も多かった春と比べても「成長を感じる」と畑山スカウトが認める通り、打者によって投球内容を変え、力の入れどころも多彩に変化させながらのピッチング。坂井オーナー、南球団社長ら、球団首脳もその結果と内容に満足した様子で、特に南社長は「みんなが注目する甲子園の決勝であの結果を残すのは、素晴らしいの一言」とこれ以上ない言葉で称えた。岩手大会の決勝で敗れた大谷との印象度でも差がついた様子だった。

 ただ、藤浪と大谷は30日から韓国で開かれる「第25回IBAF18U世界野球選手権大会」に揃って選出された。決勝まで進めば9試合、その素質を直接対比できる。阪神は山本スカウトの視察が決定しており、大谷が逆転材料を見せてくれるのか、ドラフト直前まで両右腕をきっちりと見極めていく。

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