不安視されていた素行 ソフトバンクは「十分、更生している」

[ 2012年8月24日 08:25 ]

ソフトバンクの堂上隼人=09年2月撮影

 女性に無理やりわいせつな行為をしたとして、23日に強制わいせつの疑いで福岡県警に逮捕されたソフトバンク捕手の堂上隼人容疑者(30)。同容疑者をめぐる「性犯罪」は、今回が初めてではない。ソフトバンク入団前の08年1月、オーストラリアのアマチュアリーグへ参加した際、レッドソックスのスカウトの目に留まり、入団交渉まで行った。だが社会人時代に性犯罪歴があったことからビザがおりず、入団は見送られた。

 同年10月のドラフト会議では、ソフトバンクから育成枠で指名されたが、素行を不安視する声も球界内で聞かれた。しかし球団は「十分、更生している」と判断。本人も入団後は禁酒生活を送るなど、真摯(しんし)な姿勢で野球に取り組み、1年目の09年開幕前の3月30日には支配下登録選手となるなど将来を期待されていた人材だった。

 ▼日本大学名誉教授・板倉宏氏 強制わいせつ罪は初犯なら執行猶予が付く可能性が5割ほどある。今回は、容疑者がプロ野球選手という社会的地位のある立場であることを考慮し、懲役2年程度の実刑が妥当ではないか。また、以前の性犯罪歴がどのようなものだったか分からないが、同じような罪であれば心証は悪い。量刑への影響が出る可能性はある。

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2012年8月24日のニュース