青木 控えからの逆襲「大事なのはシーズンが終わったとき」

[ 2012年4月4日 10:16 ]

控えからの定位置奪取を誓うブルワーズ・青木

 2012年の大リーグは4日(日本時間5日)のマーリンズ―カージナルス戦で米本土開幕を迎える。レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)のメジャー移籍、昨季年間200安打が10年連続で途切れたマリナーズ・イチロー外野手(38)の巻き返しなど、日本選手の見どころは多い。ヤクルトからブルワーズに移籍した青木宣親外野手(30)は本紙の単独インタビューに答え、控えからの定位置奪取を誓った。

 ――開幕(日本時間7日、カージナルス戦)が目前となった。

 「開幕をメジャーで迎えられるのはうれしいですけど、特別な日とは捉えていない。控えとしてのスタートですから、初めを重視するより、シーズンが終わったときにどうなのかが大事。チャンス待ちみたいなところがある。そのチャンスをもらえるように常に万全の状態で準備しておく。野球のシーズンは長いから、必ず何かが起きる。そのときに結果を残せるようにと考えている」

 ――3月23日のエンゼルス戦では8回に出場したが、2盗塁にフェンス際の好捕。途中出場からアピールした。

 「野球には流れって凄くあるし、ああいう良いプレーが出たのもめぐり合わせというか、そういうものを引き寄せられるようにしたい。覚悟して来たわけですから」

 ――メジャーでは「契約の壁」があり、成績を残しても、即レギュラーというわけにはいかない。

 「そういうことは聞いているし、契約社会というのは分かる。だからといって、それが全く覆らないかというとそうでもない。斎藤隆さんの例もあるし、野茂さん、ムネ(川崎)だって、マイナー契約からメジャー契約を勝ち取った。見ている人は見ている、と信じてやっていきたい」

 ――オープン戦序盤は結果が出なかったが、3月19日のレンジャーズ戦でダルビッシュから中前打。そこから本来の姿を取り戻した。

 「最初は“やってやるぞ”くらいの気持ちで、それが結果的にプレッシャーをかけることになったのかもしれない。単純にスイングがおかしかった。目で追い過ぎたり、打てないと慎重になり過ぎたりとか、タイミングが合わなかった。それが実戦を重ねるうちに慣れてきて、自分の“間”でしっかり振れるようになってきた」

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2012年4月4日のニュース