雨上がりは吉兆 メッセンジャー データでは負ける要素なし!

[ 2012年4月4日 13:15 ]

キャッチボールで調整するメッセンジャー

 雨男の本領発揮だ。阪神・メッセンジャーが、4日のヤクルト戦(神宮)にスライド登板することになった。先発予定だったこの日は雨天中止。今季初マウンドがお預けとなり、右腕は少し気落ちした様子だった。

 「残念だけど、天気をコントロールはできないからね。しょうがないよ。しっかり投げる準備をしていたにもかかわらず、待たないといけないという不安はあるけどね」

 その「不安」を吹き飛ばす吉兆データがある。昨年、雨天中止で登板が流れたのは4月23日横浜戦(甲子園)、8月27日ヤクルト戦(甲子園)、9月3日横浜戦(甲子園)。その3回とも、仕切り直しの先発マウンドでは白星を手に入れているのだ。しかも、2回がヤクルト戦。ナーバスになる必要は全くない。

 さらにヤクルト戦では8試合に登板し5勝2敗、防御率2・87。データ上では負ける要素が見当たらない。

 この日は午後2時に中止が決定。その1時間前には、自身のツイッターで「雨が降り出したよ…」とつぶやくなど、天候をかなり気にしていた助っ人右腕。たまったうっぷんを晴らすかのように、室内練習場での打撃練習ではマシンを相手にフルスイングして快音を連発した。もちろん、4日の登板に向けての準備にも余念がない。キャッチボールや短いダッシュで汗を流し、仕切り直しの先発マウンドに備えた。

 ヤクルトの印象を聞かれると「日本のプロ野球12球団の中の1チームさ」と軽口を叩き、余裕たっぷりの笑顔を見せた右腕。「早く投げたいよ。日本に遊びにきたわけじゃないから」。裏ローテのエースとして、首脳陣の期待にしっかりと応えるつもりだ。切り替え上手の“ツバメ・キラー”が得意の雨上がりのマウンドで快投を見せつける。

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2012年4月4日のニュース