川崎 オープン戦首位打者 連日の3安打で打率・450

[ 2012年4月4日 06:00 ]

<マリナーズ・ロッキーズ>6回、二塁内野安打を放つマリナーズ・川崎

オープン戦 マリナーズ7―2ロッキーズ

(4月2日 ピオリア)
 マリナーズの川崎宗則内野手(30)が2日(日本時間3日)のロッキーズ戦で4打数3安打1打点。2試合連続の3安打でオープン戦の打率を・450とし、両リーグトップに躍り出た。エリク・ウェッジ監督(44)は6日(同7日)の米本土開幕(アスレチックス戦)のベンチ25人枠入りを示唆。オープン戦は残り2試合となり、日本選手初の首位打者も見えてきた。

 最後は二塁を守る川崎へのゴロだった。9回1死一塁から軽快に併殺を完成させると、オープン戦で初めてそろってフル出場をした右翼手イチローと勝利のハイタッチ。オープン戦とはいえ、至福の瞬間だった。

 「ああいうケースはセンター(方向)を締めるから。頭に入れてました。そこに行ったのはたまたま。そんな簡単にいかないですけどね」

 そう振り返ったのは2打席目の4回2死一、二塁。大きく開いた一、二塁間をゴロで抜き、右前適時打とした。状況を瞬時に見極め、対応してみせた一打はエリク・ウェッジ監督を「彼は状況に応じたプレーができるし、何よりプレーに積極性がある」とうならせた。28、29日の日本開幕戦で名を連ねた25人のベンチ入り枠はリセットされるが、2度目の「開幕メジャー」は当確。指揮官は「全てにおいて、われわれの手助けをしてくれるだろう」と出場機会増を確約した。

 この日は通算267勝の49歳左腕モイヤーと対戦した。3回は69マイル(約111キロ)のカーブを左翼線二塁打し、現役最年長投手からの2安打1打点に「マリナーズで活躍していた時からテレビで見ていた。対戦できて光栄でした」と感動した様子。さらに6回には代わったエスカローナからも二塁内野安打し、2試合連続の3安打。打率を・450に上げ、両リーグトップに躍り出た。オープン戦は残り2試合。日本選手初の快挙も視界に捉えたが、日本開幕シリーズの2試合で出番がなかった川崎にとっては、それもアピール材料の一つにすぎない。

 インフルエンザの正二塁手アクリーはこの日も打撃練習だけで、3試合連続の欠場。回復が遅れれば、川崎に出番が巡ってくる。控えに甘んじるつもりはない。そのことを報道陣に問われると「当然です」と言い切った。

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2012年4月4日のニュース