今季からポストシーズンは2チーム増 地区3位でも望みあり

[ 2012年4月4日 11:56 ]

 今季の大きな変更点としてポストシーズンの拡大がある。昨季までは各リーグの地区優勝3チームと2位以下の最高勝率チーム(ワイルドカード)による計8チームが進出したが、今季から2位以下の勝率2位チームも加えられ、計10チームとなる。

 方式はワイルドカード1位と同2位が1試合の決定戦を行った後、地区シリーズ、リーグ優勝決定シリーズ、ワールドシリーズを戦う。制度上は地区3位のチームもポストシーズン進出の可能性があり、終盤まで熱い戦いが期待できる。また、ワイルドカードチームは1試合の決定戦という「負担増」となり、地区優勝チームとの差をつけた格好だ。なお、13年からアストロズがア・リーグ西地区に移籍するため、現在の地区編成は今季が最終年となる。

 ≪大リーグ 12年トピック≫

 ☆米本土開幕 4日(日本時間5日)にマーリンズが新球場マーリンズ・パークに昨季世界一のカージナルスを迎える。内外野総天然芝、開閉式の屋根付き球場で、人気低迷に悩むマ軍にとって、ファン獲得への起爆剤として期待。来年の第3回WBCの決勝戦の会場でもある。5日(同6日)は7試合がを行い、本格的に開幕する。

 ☆大物選手の移籍 一番の注目はカージナルスからFAでエンゼルスに移籍した強打者プホルス。史上3位の高額となる10年総額2億5400万ドル(約198億1200万円)で契約した。ブルワーズからタイガースに移籍した主砲フィルダーも、9年総額2億1400万ドル(約166億9200万円)の大型契約。その他、マーリンズはメッツから昨季首位打者のレイエス、パドレスから抑えのベルを獲得した。

 ☆新監督 5人が就任。95、04~09年と計7年間ロッテの監督を務めたレッドソックスのボビー・バレンタイン監督で、10年ぶりのメジャー復帰。マーリンズは、中南米系の住民が多い土地柄を考慮してベネズエラ出身のオジー・ギーエン監督をホワイトソックスから招へい。

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2012年4月4日のニュース