度胸満点ルーキー中後 プロ初登板で満塁連続K斬り!

[ 2012年4月1日 06:00 ]

<楽・ロ>8回1死満塁で登板し2者連続三振に抑えた中後はガッツポーズで雄叫びをあげる

パ・リーグ ロッテ5-3楽天

(3月31日 Kスタ宮城)
 アドレナリンを放出し、地面を叩くような角度で左拳を握った。1点リードの8回1死満塁でプロ初登板を果たしたロッテの中後は連続三振で切り抜けると、祝福に集まる先輩野手陣と力いっぱいグラブを突き合わせた。チームを11年ぶりの開幕連勝に導いた左腕はヒーローインタビューで叫んだ。

 「まだ興奮しています!うれしいです!ああいうところを任されるのは信頼されているからだと思って一生懸命投げました!」

 並の新人ではない。制球より気迫で打者に向かうスタイル。絶体絶命のピンチで、聖沢にスライダーを5球続けて追い込むと最後は142キロ直球で空振り三振。続く内村には124キロスライダーでバットに空を切らせた。送り出した西村監督は「四球でも仕方ないと思った。2人続けて三振とは誰も思わない。よく抑えてくれた」と称えた。

 オープン戦では3試合にまたがり、7者連続三振を奪うなど、7試合で10回1/3を投げて11三振。チームトップの奪三振率9・58を誇るドクターKだ。体を沈み込ませる下手投げのようなフォームで、左腕が遅れ気味に出てくる。左打者に強いのはもちろん、右打者も苦にしない。内角球は、右打者に向かって来るような角度で食い込んでくるために容易に踏み込めない。スライダーの曲がり幅も大きく、内村は2球目のスライダーを空振りするとそのまま足に当たったほどだ。

 ドラフト4位の益田も7回を3者凡退と好リリーフを見せた。1日の楽天戦(Kスタ宮城)は、ドラフト1位の藤岡が先発。チーム開幕3連勝となれば、毎日時代の1957年以来55年ぶりとなる。新人2人が快投で藤岡を勇気付け、しっかりとバトンを渡した。

 ▼ロッテ益田(2試合連続登板。2番手で1イニングを無失点)いい緊張感を持って投げられた。あしたは同期の藤岡が投げるので、出番があれば勝ちをつけてあげたい。

 ◆中後 悠平(なかうしろ・ゆうへい)1989年(平元)9月17日、大阪府生まれの22歳。近大新宮から近大に進み、2年春の関西学生リーグ優勝に貢献してMVP獲得。大学日本代表には3度選出された。大学通算19勝13敗、防御率1・48。11年ドラフト2位でロッテ入団。1メートル82、72キロ。左投げ左打ち。

 ◆益田 直也(ますだ・なおや)1989年(平元)10月25日、和歌山県生まれの22歳。市和歌山商から関西国際大に進み、内野手から投手転向。4年時の春は阪神大学リーグ1位の防御率0・75でベストナイン獲得。11年ドラフト4位でロッテ入団。1メートル77、80キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

この記事のフォト

「名将かく語りき〜歴史を彩った勝負師たち〜」特集記事

「稲村亜美」特集記事

2012年4月1日のニュース