東浜“包囲網”にも冷静「個人の数字よりまず優勝」

[ 2012年4月1日 06:00 ]

 東都大学野球の春季リーグ戦が1日、神宮球場で開幕する。今秋ドラフトの目玉、東浜巨(なお)投手(4年)を擁する亜大は開会式後の第1試合で駒大と対戦。リーグ最多の通算17完封を誇る東浜の投球に注目が集まる。また第2試合では春6連覇を狙う東洋大が中大と対戦する。

 昨秋は10季ぶり18度目の優勝。防御率1・51で4勝を挙げた東浜は、最高殊勲選手にも輝いた。当然、今春の他大学の合言葉は「打倒・亜大」であり「打倒・東浜」。それでも登板前日のエースは冷静だった。

 「優勝はあくまでも去年の話。受け身にならず、あくまでも挑戦者のつもりで臨みます」

 今季は主将に就任。投げるだけでなく、チームをまとめる役目も担う。約50球の投球練習後、締めのランニングでは先頭に立って大声を張り上げた。通算17完封の自身の持つリーグ記録をどこまで伸ばすかに注目が集まるが「最終的にチームが勝てるように投げるだけ。個人の数字よりまず優勝」と頭にあるのは秋春連覇のことだけだ。

 昨秋のリーグ戦終了後に右肘痛を発症したが、ともに復興支援試合として行われた3月10日の社会人選抜戦(東京ドーム)、同11日の中大戦(沖縄セルラー)に連投し周囲の不安を一掃した。「しっかり準備できましたし、万全です」。プロのスカウトも注目する東浜のラストイヤーの戦いがいよいよ幕を開ける。

 ▼駒大小林勇登主将 自分たちの力をいかに発揮できるか。チームの雰囲気もいいし、優勝を目指して開幕から思い切り攻めたい。

 ▼東洋大緒方凌介主将 今年は春季リーグ戦6連覇、全日本大学野球選手権3連覇が懸かっているので部員一丸で優勝を狙います。

 ▼中大西銘生悟主将 昨季は投手におんぶにだっこだったので、走塁を含めた攻撃力アップを掲げてきた。優勝できる手応えはあります。

 ▼日大山口篤史主将 守備から攻撃につなぐ野球をしたい。昨季は神宮に慣れるのが優先になってしまったが今年は優勝を狙う。

 ▼青学大井上貴晴主将 昨秋亜大に敗れた悔しさは全員が忘れていません。全力プレーで今年こそ日本一を狙います。

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2012年4月1日のニュース