新垣3年ぶり勝った!930日ぶり登板で5回0封

[ 2011年11月26日 06:00 ]

<ソフトバンク・統一>7回、細川とタッチし笑顔でベンチに引き揚げる新垣

アジア・シリーズ1次リーグ ソフトバンク6―5統一

(11月25日 台中)
 日本、韓国、台湾、オーストラリアのプロ野球リーグを制した4チームで争うアジア・シリーズが25日、台湾の台中で開幕。ソフトバンクは6―5で地元の統一を下し、日本勢5連覇に向けて白星発進した。3番手の新垣渚投手(31)が5回を2安打無失点。1軍では08年10月6日の楽天戦(Kスタ宮城)以来、1145日ぶりの白星を挙げた。サムスン(韓国)はパース(オーストラリア)を下した。総当たりの1次リーグを行い、上位2チームが29日の決勝に進む。

 新垣が帰ってきた。09年5月9日の西武戦(ヤフードーム)以来、930日ぶりとなる1軍公式戦マウンド。「この場で投げられてうれしく思う。使ってくれた監督に感謝したい」と、背番号18は投げられる喜びを体いっぱいに表現した。

 1点を追う3回から3番手で登板。クリーンアップを簡単に料理すると、打線がその裏に逆転。ここからが新垣の本領だ。以前のように150キロを超える直球はない。それでも伝家の宝刀・スライダーを駆使して7回までの5イニングを2安打無失点。1軍では3年ぶりの白星を手に入れた右腕は「細川さんのリードに任せて、思い切り投げるだけだった」と振り返った。

 8年ぶり日本一の瞬間は2軍のキャンプ地・宮崎でテレビ観戦していた。16日に行われた2度目の契約更改交渉では25%の減額制限を超える27%減の3500万円でサイン。2年間で1軍登板ゼロでは、反論する材料はなかった。それだけに、杉内、和田らが欠場しているアジア・シリーズは復活をアピールする絶好のチャンスだった。

 この2年間の悔しさを晴らす台湾での快投。新垣が完全復活すれば、来季のリーグ3連覇、そして日本一連覇もグッと近づく。

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2011年11月26日のニュース