握り返してくれた手に涙こらえた 鈴木啓示氏「出会いで変わることできた」

[ 2011年11月26日 06:00 ]

 元近鉄監督の鈴木啓示氏(スポニチ評論家)も恩師の訃報に涙にくれた。「西本さんとの出会いで変わることができた。言葉では言い尽くせない大恩人」。通算317勝。西本氏が阪急から近鉄の監督となった1974年、既に鈴木氏はエースとして145勝を挙げていた。速球中心の力勝負だった投球に「変化球や配球を考えろ」と指摘。その後172勝を稼いだ。

 近年は西本氏も好きだったというケーキを持参し、自宅を訪問。昔話を交わした。「無口だった西本さんが、話しだすと止まらなかった。当時を懐かしんでいる様子がよく分かった」。今月15日に見舞った際は、会話も苦しそうだったが「握手すると手を握り返してくれた。涙をこらえた」と振り返った。

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2011年11月26日のニュース