震災乗り越え…小名浜少年野球教室15年ぶり初戦突破

[ 2011年8月11日 06:00 ]

試合が終了し、ようやく表情を緩ませた小名浜ナイン

全日本学童軟式野球大会1回戦 小名浜少年野球教室(福島)5―3安佐クラブ(広島)

(8月10日 大田)
 5会場で1回戦18試合が行われた。小名浜少年野球教室(福島)は東日本大震災を乗り越えて、15年ぶりの初戦突破。高田ヤマトイーグルス(奈良)、森少年野球クラブ(静岡)なども2回戦に進出したが、地元の東京都代表3チームは初戦敗退となった。11日は2回戦16試合が行われる。

 <福島・小名浜少年野球教室>東日本大震災による福島第1原発事故の影響を受けながら、15年ぶりの初戦突破を果たした。震災後、ナインは各地へ避難。チーム存続の危機にも直面したが、4月下旬に再始動。小和口有久監督は「野球ができるとは思わなかった。地元にも勇気を与えられる。よく勝った」と涙をこぼした。佐川主将は「震災で大会に参加できなかったチームの分も、一生懸命野球をやって勝とうと思った」と白星にホッとした表情だった。

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2011年8月11日のニュース