前夜のお返し1―0勝利…チェン8回1/3を無失点

[ 2011年8月11日 06:00 ]

<中・神>9回1死二塁、完封目前のチェン(中)に交代を告げた落合監督(左)

セ・リーグ 中日1―0阪神

(8月10日 ナゴヤD)
 中日は前夜1安打で零敗したお返しとばかりに1―0で競り勝った。いまの中日の勝ちパターンはこれしかない。先発のチェンが9回1死まで無失点に抑え、最後の2人は浅尾が締める。苦しむ打線が必死でもぎ取った1点を盤石の投手リレーで守り切った。

 自己ワーストからの復活マウンドだった。前回の阪神戦(7月27日、甲子園)で自身最悪の9失点を喫した先発左腕は、「1点取られたら負ける」という強い気持ちで臨んだ。初回のピンチを切り抜けると、7回まで無四球。8回2死二塁の場面では、前回に満塁本塁打を浴びている上本を力勝負で遊ゴロに打ち取り雄たけびを上げた。

 9回1死一塁でマウンドに歩み寄った落合監督から続投かどうか選択を任され、「疲れてリズムも悪かったし迷惑をかけたらいけないから」と自ら降板を申し出た。「もともとの威力が戻っていない」と自覚しながらも、強い精神力でつかんだ4勝目だった。

 前日9日は退場処分を受けた落合監督も、「1人で投げるのがいちばんだけど、後ろに2人いるからな」と満足げに振り返る。この好ムードのまま8カードぶりの勝ち越しを決める。 

続きを表示

2011年8月11日のニュース