福島3校野球部が新連合チーム 秋の県予選出場へ

[ 2011年8月11日 17:30 ]

 東京電力福島第1原発事故の影響で転校が相次ぐなど部員が減った福島県双葉町の双葉高、南相馬市の原町高、相馬農高の県立3校の野球部が「相双福島」として連合チームを結成、秋の県大会予選に臨むことになった。日本高野連が11日までに承認した。

 日本高野連によると、東日本大震災や原発事故の影響で結成された連合チームは、夏の甲子園出場をかけた福島大会に参加した双葉翔陽高、富岡高、相馬農高による「相双連合」に続き2例目。相双連合は1回戦で敗退し解散した。

 部員が9人を超えている双葉翔陽高は秋の予選に単独チームで出場するが、3年生が引退し部員がゼロになった富岡高は今回、参加しない。

 87校が出場した夏の大会では、原町高が8強を決める4回戦まで、双葉高が3回戦まで進んだ。

 相双福島の部員は双葉高5人、原町高4人、相馬農高2人の計11人。部長は原町高の管野秀一教諭が、副部長は相馬農高の三浦太陽教諭が、監督は双葉高の田中巨人教諭がそれぞれ務める。

 3校はいずれも福島第1原発から半径30キロ圏内にあり、生徒は「サテライト方式」と呼ばれる、圏外にある他校の施設で授業を受けている。

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2011年8月11日のニュース