186センチ、98キロ“ジャイアン”白根3安打完封

[ 2011年8月11日 06:00 ]

<開星・柳井学園>ロジンの粉を巻き上げて力投する白根

第93回全国高校野球選手権大会1回戦 開星5―0柳井学園

(8月10日 甲子園)
 プロ野球ヤクルトには「バカボン」。高校野球では「ジャイアン」が大暴れだ。開星のエース右腕白根が、3安打完封。140キロ台後半の直球と切れのある変化球で凡打の山を築いた。

 「きょうは絶対油断しないと決めていた。野々村監督にも恩返しができてよかった」

 そう言って、漫画「ドラえもん」の人気キャラクター、ジャイアンをほうふつさせる1メートル86、98キロの巨体を揺らした。昨夏の甲子園1回戦の仙台育英戦では1点リードの9回2死満塁から中堅へ飛球が上がった瞬間、マウンド上で派手にガッツポーズ。ところが、中堅手が落球し、土壇場で勝ち越され敗れた。

 この日は最後のアウトが確実に取れたのを確認してから、ようやく笑みを浮かべた。今大会は屈辱の逆転負けの払しょくに加え、来春定年を迎える野々村監督との最後の夏。「腹切り」発言で辞任後、ようやく復帰した恩師に応えたかった。

 今大会も順風ではない。2日前、正捕手の飯塚が右手小指に裂傷を負った。この日は二塁が定位置の1メートル59、66キロとチーム一小柄な安田と、身長差27センチの急造バッテリーを組んだ。「後ろにそらさないことを心掛けた」という安田に対し、白根は「投げやすかった」と優しい言葉を掛け、ねぎらった。

 ジャイアンは強い。アクシデントの連続を乗り越え、次の相手は強豪・日大三。白根は「気持ちだけは負けない。胸を借りるつもりでやる」と闘志を燃やした。

 ◆白根 尚貴(しらね・なおき)1993年(平5)4月28日、島根県松江市生まれの18歳。小学3年時に乃木ライオンズで野球を始める。湖南中でも乃木ライオンズシニアでプレー。ポジションは投手。2年時には西日本大会で優勝し、3年時にもベスト8入りした。握力は右53キロに対し、左は70キロ。1メートル86、98キロ。右投げ右打ち。

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