「腹切り」野々村監督、感無量…次は「華々しく散る」

[ 2011年8月11日 06:00 ]

<開星・柳井学園>ナインに指示を出す開星・野々村監督(左)

第93回全国高校野球選手権大会1回戦 開星5―0柳井学園

(8月10日 甲子園)
 開星の野々村監督は感無量の面持ちだった。勝利監督インタビューでは「よろしくお願いします」と一礼して、お立ち台に上がった。「まさか甲子園に戻って来られるとは…。監督復帰も無理かと思っていた」。

 昨年センバツでの発言を発端に辞任。野球から離れ、定年退職まで残り1年となった4月にようやく監督復帰がかなった。以前と変わったことを聞かれ「インタビューでの談話の出し方が大人になったかな」と笑わせた。

 この日は二塁手で主将に指名した安田を捕手起用し奏功。次の日大三戦は「華々しく散る」とらしい発言もあったが、「選手が“監督のために”って言ってくれている。本当にうれしい」と繰り返した。

 ★開星「腹切り」発言騒動 昨年3月22日のセンバツ1回戦で21世紀枠の向陽(和歌山)に敗戦後、野々村監督が「21世紀枠に負けて末代までの恥。腹を切りたい。死にたいですね」と発言した。これを日本高野連が問題視し、翌23日に口頭で厳重注意。同監督は謝罪の意を示し、3日後の25日付で辞任したが、今年1月に顧問に就任。4月に監督として復帰した。

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2011年8月11日のニュース