松井、連続安打ストップも「悲観することじゃない」

[ 2011年8月11日 06:00 ]

ブルージェイズ戦で4打数無安打に終わり、連続試合安打が15で止まったアスレチックス・松井

ア・リーグ アスレチックス4―1ブルージェイズ

(8月9日 トロント)
 アスレチックスの松井秀喜外野手(37)は9日(日本時間10日)、ブルージェイズ戦で4打数無安打に終わり、自身の連続試合安打は15で止まった。連続試合出塁も21試合でストップしたが、本人は好調持続を口にした。ポストシーズンに出場するための移籍期限は8月末日(同9月1日)で残り3週間余り。期限が迫るにつれ、優勝を争うチームからターゲットにされる松井周辺は、さらに騒がしくなりそうだ。
【試合結果】

 松井のバットが小休止した。2度の中飛に空振り三振、二ゴロで4打数無安打に終わった。

 「うまく攻められた感じ。外角のいい所にきていた。状態はいいと思うし、そんなに悲観することじゃない。(連続記録は)もともとそんなに気にしていなかった」。7月23日のヤンキース戦から続いていた連続試合安打は15でストップ。後半戦初戦から続いていた連続試合出塁も21で止まったが、試合後の松井の表情に暗さは一切ない。

 ブ軍先発左腕セシルが丁寧に内外角へ配球した。120キロ台のチェンジアップにも苦戦。第4打席は一転、ペレスの150キロ連発の投球に詰まらされた。とはいえ、明らかな失投がなかっただけに、打ち損じというわけでもなく、次戦への切り替えは簡単だった。

 後半戦打率・430をマークする松井には、優勝争いをする他チームへの移籍に注目が高まっている。ウエーバー手続きを経たトレードで、移籍した先でプレーオフに出るには8月末日までに25人枠に入ることが必要だ。他球団が補強戦略を精査するリミットは残り約3週間。ヤ軍は不振のDHポサダを当面レギュラーから外す方針を示すなど、打てる野手の受け入れ態勢をつくり始めた。また、この日のCBSスポーツ電子版では「打ち続けるゴジラの移籍の可能性」と題されたコラムが掲載され、ヤ軍はチーム事情にフィットするとも分析された。

 安打が途切れ、あしたから新たな始まりか、という問いに松井は「あしたはまたあした、あしたが終わればあさって。それだけ」。記録は止まっても、これまで同様、1試合1打席に集中するだけだ。だが、その打撃には周囲の視線が注がれ続ける。

 ▽ポストシーズン出場資格 8月31日(日本時間9月1日)までに、1日でもメジャー25人のベンチ枠に入っている選手が条件となる。マイナーリーガーや、9月以降に昇格や移籍した選手は出場資格がない。トレード期限を終えた8月以降はウエーバーにかけた上でのトレードとなるが、8月31日は「第2のトレード期限」とされ、駆け込みで成立するケースがある。09年は8月31日にホワイトソックスの主砲・トーミがドジャースへ移籍するなどした。

続きを表示

2011年8月11日のニュース