九国大付エース 投げては「100%」先制弾は「入るとは…」

[ 2011年4月2日 13:20 ]

<九州国際大付・日大三>完投で決勝進出を決め、笑顔の九州国際大付・三好

第83回選抜高校野球準決勝 九州国際大付9―2日大三

(4月2日 甲子園)
 4試合連続完投でチームを初の決勝へと導いた九州国際大付のエース三好は「いいリズムで投球できた。それで相手に流れを与えなかったと思う。100%の出来」と自画自賛した。スライダーを効果的に使い、7安打に抑えて2失点完投。「力が抜けていいところにいった」と振り返るエースに、若生監督も「満点以上。5失点は仕方ないと思っていたけど最高のピッチングをしてくれた」と称えた。

 打っては1回1死一塁で真ん中低めの直球を振り抜き先制2ラン。優勝候補筆頭の日大三の出鼻をくじく一発となったが、これには「入るとは思わなかった。強く叩いたら入った」と“無欲の勝利”を強調した。

 福岡勢の決勝進出は1954年の小倉以来57年ぶり。若生監督は自身としてもセンバツで初めて決勝進出を果たした。東日本大震災で被災した故郷・宮城の、そして以前監督を務めた東北高の思いも背負って戦う。指揮官は「運良くここまで来た」と謙そんしながらも、その目は頂点を見据えていた。

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