ロッテ王手ならず…西村監督不運に泣く

[ 2010年11月4日 06:00 ]

<ロ・中>10回1死満塁、福浦は高橋に三直併殺に討ち取られる

 【ロッテ3―4中日】最後のひと押しが足りなかった。1本出ればサヨナラ勝ちという場面を逃した直後に決勝点を許して2勝2敗。王手に失敗したロッテの西村監督は「そういう時もありますよ。負けてもまだタイでしょ」と自分に言い聞かせるように声を絞り出した。

 2度のサヨナラ機。不運もあった。9回2死二塁、西岡の打球は、いつもと違う右翼から左翼へ吹く風に流されて数十センチ左に切れてファウルに。延長10回1死満塁では福浦がフルカウントまで粘った末に三直。三塁ベース付近への打球を捕球した堂上直はそのまま三塁ベースを踏んで併殺で終わった。決勝点を許したのはその直後の延長11回だった。
 先発・唐川が本来の出来でないと判断して4回途中で見切った。古谷をワンポイントで投入し、小野にスイッチ。ミスが重なった5回に同点とされたが6、7回は踏ん張って流れを失わなかった。積極的な継投の中で誤算といえば、延長戦が12回までのシーズン中とは違う点か。今シリーズは第7戦まで延長15回まで戦う。8回から内、10回から伊藤を投入したが、2イニング目となった11回に伊藤がつかまった。「15回まであるので投手も野手も、起用法はシーズン中とは違うものが出てくる」と指揮官。延長戦で守護神・小林宏、薮田を起用しないまま敗れ、後味の悪さが残った。
 指揮官は「あしたもここ(千葉マリン)で試合ができる。切り替えてやります」と言った。第5戦は今季最後の本拠地での戦い。大声援を味方に、今度こそ日本一に王手をかける。

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2010年11月4日のニュース