星野新監督「マー君禁止令」新愛称募集?

[ 2010年11月4日 06:00 ]

秋季練習で田中と話す星野監督

 楽天・星野新監督が「マー君禁止令」を出した。Kスタ宮城で秋季練習を視察した指揮官は、千葉県内でオーバーホールを終えた田中と就任後初対面。08年北京五輪で、ともに日の丸を背負って以来の再会となった。

 プロ4年間で球界を代表する投手に成長した田中を、もう一回り大きくするための提案だった。「ひと皮むけるには“マー君”を取り払わないと。いつまでもマー君ではな。20歳過ぎて立派な大人なんだし。何かいいニックネームを考えてくれ」。さらなるレベルアップのために、自他共に認めるような大人への変身を求めた。
 今月1日で22歳になった右腕を、星野監督は08年北京五輪では「マー君」と呼んでいたが、今では「田中」だ。指揮官の言葉を聞いた田中も「自分ではどうしようもないけど、周りが変わるくらい何かしないといけない」として脱マー君を宣言した。
 星野監督が「投手としてすべてオレより上」と認める実力。練習前には監督室で「来季はフル回転してもらうぞ!」とゲキを飛ばした。岩隈が今オフにメジャー移籍することは確実で、来季は大きな期待を背負っている。今季は故障で2度も戦線離脱し、それがチームの最下位という成績にも影響している。
 「チームも自分も不本意なシーズンだった。ベストパフォーマンスを見せることができるように、今できる準備をしたい。自分自身もチームを背負うつもりでやっている」。誰もが認めるチームの柱、球界のトップに上り詰めた時に「マー君」の愛称は自然と消えていく。

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2010年11月4日のニュース