ロッテ持ち味の“つなぎ”発揮!1回に5連打で4点

[ 2010年11月4日 21:39 ]

1回、金泰均の適時打で生還した逆転打の今江(8)を迎えるロッテナイン

 【ロッテ10―4中日】最大の強みだ。ロッテは先発全員安打が表すように、打線がつながった。西村監督は「ことしの野球。それを出してくれた」。大喜びはしない。淡々とした口調に、信頼の高さが出ていた。

 1点を先制された一回。無死一塁で清田が送りバント失敗を続け、空振り三振に倒れる。嫌な空気かと思いきや、指揮官は「慌てることなく、まだいけるという感じが強かった」。井口が左前打、サブローが遊撃内野安打で続く。さらに「注目されることが好き。頑張りどころ」とシリーズにめっぽう強い今江が逆転の2点二塁打を放つ。「必死に打っただけ」という福浦の右前打で1点を加え、金泰均の中前打で4点目が入った。
 シリーズ記録にあと1と迫る5者連続安打だった。低迷していた昨季との違いを、井口が語っていた。「去年は大ざっぱだった。決めてやろうと、みんな大振りが目立っていた」。今、そんなスイングをすれば、すぐさま「つなげ」とベンチから声が飛ぶ。粗さは見せない。指揮官は「ことしに限っては、どういう状況であれ、いつも同じ」と満足そうに、深くうなずく。
 今季の本拠地最後の一戦で、打線の真骨頂を披露。今江は「流れを切らさないように、チーム一丸となってやりたい」と気持ちを早くも切り替えた。5年ぶりの日本一へ、あと一つだ。

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2010年11月4日のニュース