MVPの可能性も…清田、新人タイのシリーズ6打点

[ 2010年11月4日 23:05 ]

5回ロッテ2死二、三塁、清田が中前に2点打を放つ。捕手谷繁

 【ロッテ10―4中日】ロッテの清田がまたも勝負強さを見せた。五回2死二、三塁の好機で打席が回ると、緩い変化球にタイミングを合わせて中前に運び、2打点を挙げた。今シリーズで積み上げた6打点は現巨人監督の原ら3人と肩を並べ、新人の最多記録だ。

 「うまく引きつけて打つことができた」と清田は自画自賛した。変化球に的を絞り、直球をファウルで逃げた末に仕留めた。大舞台でも揺るがないずぶとさが持ち味。痛い失敗にもめげずに前を向き、借りを返した一打でもある。
 一回はバントを決められずに三振。それを頼もしい先輩にカバーしてもらった。「あれで気持ちが楽になった」。二回に安打を放ち、四回には得点につながるバント成功で取り返した。これで19打数7安打で1本塁打。印象的な活躍が光る。
 「入団1年目でこんなに出してもらって最高の結果です」と清田。新人の最高殊勲選手(MVP)となれば過去に近藤昭(大洋)高田(巨人)山口(阪急)の3人だけで35年ぶりの快挙となる。シンデレラ・ボーイ誕生の予感も漂う。

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2010年11月4日のニュース