ロッテ王手!“オレ流”より「和」 マリンガン打線爆発

[ 2010年11月4日 18:04 ]

1回ロッテ1死満塁、今江が左翼線に逆転の2点二塁打を放つ=千葉

 日本シリーズ第5戦は4日、千葉マリンスタジアムで行われ、ロッテがセ・リーグ覇者の中日に10―4で快勝、対戦成績を3勝2敗とし、史上初となるリーグ3位からのシリーズ制覇に王手をかけた。ロッテは打線が先発全員安打の15安打と爆発した。

 中日は16打数無安打と不振が続く井端に代えて二塁に堂上直を9番で起用、2番には前夜のヒーロー大島を上げた。初回、その大島が四球で出塁、森野の左翼線二塁打で1死二、三塁とし、和田の左犠飛で1点を先制した。

 その裏、ロッテは西岡が堂上直の失策で出塁。清田は送りバントを失敗したものの、井口、サブローの連打で1死満塁とし、5番・今江の左翼線への2点適時二塁打で逆転。さらに1死二、三塁から、この日6番・DHでスタメン起用された福浦が右前打、なお1死一、三塁から金泰均が中前適時打と、5連打でこの回一挙4点。逆転打の今江が「次につなぐ気持ち、最低でも犠牲フライの気持ちで打席に入った。最高の結果が出た」と言えば、続いた福浦は「とにかく必死。必死に打席に入って、必死に打っただけ」。シリーズ初打点をマークした金泰均は「素直に嬉しい。自分より前のバッターの人たちがしっかりとつないでくれたおかげ。自分はその流れに乗せられた」と話した。

 中日は2回1死から谷繁が四球で出塁したものの、無得点。その裏、ロッテも1死から清田が中前打で出塁し、ボークで二進したが、後続が倒れた。

 中日は3回も先頭の荒木が中前打で出塁したが、得点に結びつけることができず。その裏、ロッテは2死一、三塁のチャンスも無得点。

 ロッテは4回、ペンがこの試合初めて三者凡退に抑えると、その裏2死三塁からサブローが左越え2ラン。「打ったのはフォークや。久しぶりにバットの芯に当ったという感触があったわ」とサブロー。続く5回には1死満塁から西岡の中犠飛、なお2死二、三塁から清田の中前2点適時打で計3点を挙げ、リードを8点と広げた。

 中日は6回、大島、森野の連打で無死一、二塁とし、1死後、ブランコの中越え二塁打で1点を返し、ペンをマウンドから降ろしたが、代わった古谷に後続が抑えられ、1点止まりだった。

 ロッテは7回2死二、三塁から中日・清水のワイルドピッチで1点を追加したが、中日は8回2死から和田が出塁、続くブランコが左中間へ2ランを放ち、2点を返した。

 ロッテは6点リードの9回に守護神・小林宏を投入。四球と堂上直の左前打で1死一、三塁のピンチを招いたが、無失点で切り抜けた。マリンスタジアムで今季最後のゲームを飾り、日本一に王手。西村監督は「先に点を取られたけど、絶対に打ってやろうという選手の気持ちが表れていた。つなぎの野球がことしの野球。それを出してくれた。あと1勝。もう一回、気を引き締めていきたい」と表情を引き締めた。
 5日は移動日で、第6戦は6日に舞台をナゴヤドームに移して行われる。

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2010年11月4日のニュース