FA松井獲りに興味のアスレチックスは…

[ 2010年11月4日 06:00 ]

 エンゼルスとの1年契約を満了した松井秀喜外野手(36)ら142選手が2日(日本時間3日)、大リーグ選手会からフリーエージェント(FA)となったと発表された。今年から規定が変わり、実働6年に達して来年に契約が残っていない選手や、個々の契約条件に基づく対象選手は、ワールドシリーズが1日に終了したことに伴い、自動的にFAとなった。

 さらに、昨年まで同シリーズ終了翌日から15日間だった所属球団との独占交渉期間が5日間に短縮。FA規定変更の背景には、移籍市場を活性化させたいという大リーグ機構と選手会の一致した思惑がある。近年は不況のあおりをうけて出費を抑えたい各球団の意向もあり、契約交渉は長期化。越年する選手やキャンプ直前に契約する選手の増加が指摘されていた。
 その中、エンゼルスの球団公式サイトはあらためて松井の退団が濃厚と指摘。一方で獲得に興味を示すアスレチックスの公式サイトは長距離砲獲得の必要性を訴え、松井の名前を挙げた。昨オフはエ軍と12月15日に合意した松井だが、独占交渉期間短縮の動きを受け、今オフはより早く所属球団が決まる可能性もある。
 ▽松井の昨季FA 昨季までは、各選手が所属球団との独占交渉期間中(15日間)にFAを検討。FAになる場合は、申請の手続きをとる必要があった。昨季の松井は、ワールドシリーズ終了から5日後の11月9日にFAを申請。同20日から30球団と交渉が解禁となった。

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2010年11月4日のニュース