中日 投手誤算…“オレ流”采配決まらず窮地に

[ 2010年11月4日 21:41 ]

5回を終え9失点、ベンチで頭に手をやる中日・中田賢。右は谷繁

 【中日―ロッテ】延長戦で競り勝った第4戦で引き寄せたはずの流れが、ロッテに傾いてしまった。中日が10失点で3敗目を喫し、土俵際に追い込まれた。

 前夜、2勝2敗に持ち込んだ中日の落合監督は、第5戦は今シリーズ4試合無安打のベテラン井端を先発から外し、2番に大島、二塁に堂上直を入れて臨んだ。
 だが、一回に大島の四球を足掛かりに1点を先制した直後の守りで、先頭の西岡のゴロを堂上直が捕り損ねた。シリーズ初先発の22歳の失策の後、1死一塁から先発の中田賢が5連打を許してあっという間に4点を失った。
 それでも序盤の3点差。リードを広げられなければ、十分に追い付ける状況だった。だが、制球難を修正できない中田賢は四回に2点、五回に3点を失い、5回9失点で敗戦投手となった。
 5戦して先発投手に勝ちが付いたのは2戦目のチェンだけ。「先発がそれなりに投げないと典型的な負けパターンになる」と淡々と話したように、先発陣の不振は指揮官にとって計算外だったろう。「きょうまでは負けられる。あさってからは、そうじゃないが」と言う落合監督は、本拠地に戻って迎える第6戦以降にどんな手を打つのか。

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2010年11月4日のニュース