福谷が主役!江藤監督「面白くなったねぇ」

[ 2010年11月2日 06:00 ]

4回2死一塁、慶大・福谷(17)は左越えに2ランを放ちナインの祝福を受ける

 【慶応7―1早大】こんな痛快な白星はない。1敗でもすればライバルが優勝の中、ドラフト1位トリオを攻略して連勝。50年ぶりの早慶優勝決定戦に持ち込んだ江藤監督は「面白くなったねぇ。うれしいな。今の人はびびったりしないね。頼もしいよ。でもあんまり(早大を)いじめると、言われちゃうから」とにやりとした。

 主役は2年生右腕の福谷だ。最速146キロの力強い直球を軸に、鋭いスライダーも織り交ぜて9安打1失点完投。打席でも4回、西武のドラ1右腕、大石から左越えに豪快な2ランを放ち「楽しむつもりでした」と笑顔で振り返った。前日、江藤監督から「福井も立ち上がりは悪い。欠点はプロに行っても直らない」と説かれていた。福谷は「相当意識しないと失敗するという意味ととりました」と指揮官の意をくみ取り、堂々のマウンドさばきを披露した。
 50年前はリーグ戦を1勝2敗で並ばれて、優勝決定戦で2試合引き分けた後に力尽きたが今回は絶体絶命の場面から追いついた。「手応え?ボチボチですよ。こういうのリベンジって言うの?佑ちゃんも言ってたけど」と江藤監督。まくりの3連勝、そして19年ぶりの連覇はシナリオ通りだ。

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2010年11月2日のニュース