T―岡田の再現だ!大松“一撃必殺”代打待機

[ 2010年11月2日 06:00 ]

新幹線で移動する大松

 1勝1敗で迎える2日の日本シリーズ第3戦は舞台を千葉マリンに移して行われる。名古屋から帰京したロッテ・西村徳文監督(50)は1日、同球場での投手練習をチェック。10月30日の第1戦(ナゴヤドーム)で右太腿を肉離れした大松尚逸外野手(28)を代打要員として待機させる考えを明かした。ロッテにとっては約1カ月ぶりの本拠地。3連勝で地元での胴上げを目指す。また、中日も千葉入りし同球場で全体練習を行った。

【日本シリーズ日程


 左の大砲・大松は早朝の新幹線に足早に乗り込んだ。帰京して都内で治療に専念。その後は静養に努め、千葉マリンには姿を見せなかった。第1戦の走塁中に右太腿裏を肉離れ。10月31日の第2戦(ナゴヤドーム)はベンチ入りメンバーから外れた。第3戦以降もスタメン出場は厳しいが、代打としての出場に希望を託す状況だ。
 西村監督は「あしたチェックして、どうするか決めたい。(起用法は)今の段階では言えない。分かりません。言いたくない」と作戦面については固く口を閉ざす一方で「当然(ベンチに)入るのと入らないのでは全然違う」と本音ものぞかせた。周囲に「1打席でも立てる状態なら考える」と漏らしている指揮官がイメージするのは、同じ左の大砲・T―岡田の姿だ。オリックスの主砲はシーズン終盤、左太腿裏を肉離れしたままベンチ入りを続け、9月16日の西武戦(スカイマーク)では決勝の代打満塁弾を放った。
 打席に立てる状態なら大松にも一振りで試合を決める力がある。今季は代打での出場はないが、昨季までの代打成績は52打数18安打で打率・346、3本塁打、10打点を記録。08年7月4日のソフトバンク戦(千葉マリン)では代打満塁弾を放っているように適性も高い。青山総合ベンチコーチも「1打席でも立てれば」と期待する。
 3位に滑り込んだレギュラーシーズン最終戦の10月1日オリックス戦以来となる千葉マリン。敵地でのCSを勝ち抜き、日本シリーズもここまで1勝1敗。宣言通り、本拠地に戻ってきた指揮官は「ここで試合ができるというのは今までと全然違う」と繰り返した。3連勝なら地元で胴上げ。「そういうつもりでやりたい」。代打・大松がその切り札になる。

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2010年11月2日のニュース