エース対決でリーを返り討ち リンスカム「最高だ」

[ 2010年11月2日 13:06 ]

ワールドシリーズ優勝を決めトロフィーを掲げる、8回を1失点だったジャイアンツのリンスカム投手

 【ジャイアンツ3―1レンジャーズ】エースの名にふさわしい快投でチームを56年ぶりの頂点へ導いた。リンスカムが8回3安打1失点で10三振。第1戦に続き、レンジャーズのリーとのエース対決を制した。優勝トロフィーを手にし「輝いている。最高だ」と喜びを爆発させた。

 速球、チェンジアップを低めに決め、6回まで二塁を踏ませなかった。リーも6回まで無失点で息詰まる投げ合いとなったが「力みを抑えて落ち着いていた。とにかく抑えて、点を取ってくれるのを待った」。7回、味方がレンテリアの3ランで先行すると、リードを守って抑えにつないだ。

 180センチ、77キロと体格には恵まれていない。ジャイアンツがドラフト1巡目で指名した際には活躍を疑問視された。大リーグ1年目から先発入りし、2年目から2年連続でサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を獲得。長髪をなびかせ、体をむちのようにしならせる投球で実績を積み、評価を一変させた。

 自身初のポストシーズンで6試合に投げて4勝1敗、防御率2・43。ブレーブスとの地区シリーズで2安打完封してチームを勢いづけ、最後に大一番で本領を発揮した。26歳の右腕は、若きチームの躍進の原動力だった。(共同)

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2010年11月2日のニュース