松井7日にもFAに…エ軍GM「オファーしない」

[ 2010年11月2日 06:00 ]

エンゼルスからのFAが確実となった松井

 エンゼルスとの1年契約を満了した松井秀喜外野手(36)がFAとなることが10月31日(日本時間1日)、確実となった。エ軍のトニー・リーギンスGM(43)が、ワールドシリーズ終了後、5日間与えられる独占交渉期間中に契約延長のオファーをしない考えを明らかにした。松井は早ければ7日(同8日)にもFAとなり、全30球団との交渉が解禁される。

 ハロウィーン休暇で静まり返った球団事務所に1人現れたリーギンスGMが松井の去就について注目発言を行った。「完全に扉を閉めるわけではないが、独占交渉期間の5日間で彼を追うことはしない。(FAとなれば)他球団が動きだすことになるが…」。GMが具体的な球団方針を語ったのは初めてのことだ。
 エ軍は地区3位に沈み、4年ぶりのプレーオフ進出を逃したシーズン終了後、今オフのチーム編成について話し合いを行った。同GMは「球団首脳との話は終えた」と説明。若返りを目指す方針を固め、外野手ではレイズのクロフォードらFA選手の獲得を目指す。今季終盤に左翼を守ったアブレイユがDHに回るため、松井の居場所は現時点で見当たらない。
 ワールドシリーズが1日(日本時間2日)に終了した場合、松井は7日(同8日)にFAとなり全球団との交渉が解禁される。「5日間の交渉期間後も(松井側との)交渉は続けていく。ヒデキがいい選手だということは、われわれも把握している」と一定の評価を与えながらも「現時点では彼を戻したいか、戻さないか。その決定にはまだ至っていない」と明かした。エ軍が独占交渉権を失った後、残留オファーを出すかどうかは、オフの補強次第となる。
 打率・274、21本塁打、84打点の松井に対し、他球団が獲得に動くのは確実。すでに米メディアはアスレチックスやホワイトソックスが獲得リストの上位に挙げていると伝えている。エ軍が残留オファーを出す前に好条件を提示する球団が出る可能性は高い。移籍への流れが強まり、今後は他球団の動向に注目が集まることになる。

続きを表示

2010年11月2日のニュース