広島スカウトも高評価「群馬のイチロー」さらに進化

[ 2010年8月8日 07:19 ]

 プロも注目する好選手も多く出場する第92回全国高校野球選手権大会。前橋商・後藤駿太外野手(3年)は俊足巧打で夏は出場3大会連続の初戦突破を狙う。

 人呼んで「群馬のイチロー」――。遠投115メートルの強肩に、50メートル6秒0の俊足。広角に打ち分ける前後藤は「甲子園では、僕の肩、打撃を見てください」と意気込む。
 2年時の09年センバツにも1番・中堅で出場して、南陽工戦で4打数2安打と片りんを見せつけてネット裏のスカウトをうならせた。昨年は右太腿の肉離れを繰り返すなどして調子を落としたが、オフに肉体改造に取り組んだ。さらに約2メートルの長さで、1キロの重さの細長い特注バットで素振りを繰り返してスイングスピード、バットコントロールを磨いた。
 広島・苑田スカウト部長も「明らかにスイングが速くなった。成長に驚きを感じる」と進化した“イチロー”に高評価をしている。

 後藤自身も進路について「プロに行きたい」と言い切る。初戦は9日の宇和島東戦。その肩で、足で、バットで――。群馬のイチローは、今夏甲子園の主役の座を狙っている。

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2010年8月8日のニュース