44歳山本昌 背水の今季初登板で23年連続勝利!

[ 2010年8月8日 06:00 ]

<中・神>今季初登板で23年連続勝利を挙げた中日・山本昌

 【中日4―1阪神】21歳の堂上直と上がったお立ち台。中日が誇る44歳11カ月の左腕は「最初で最後のチャンス。いくところまでいって、つぶれようと思った。駄目なら最後?僕はそう思っていた」。背水の覚悟での今季初登板で、42歳2カ月の下柳との「87歳1カ月対決」を制して6回1失点。年輪の刻まれた山本昌の笑顔に、本拠地のファンも沸き返った。

 プロ27年目。左肩甲骨の故障などで出遅れたが、老かいな投球術に陰りはない。初回、先頭マートンのゴロを森野が失策。いきなり1死二塁のピンチも鳥谷、新井を冷静に打ち取った。低めへの制球と緩急。「森野がエラーする時はいい投球をするんです。後続を打ち取って勢いに乗れた」。06年9月16日阪神戦(ナゴヤドーム)でノーヒットノーランを達成した時、塁に出した走者は森野の失策による1人だけ。冗談めかしながら自らを鼓舞し、打率リーグ1位の打線を6回4安打に抑えた。
 「しっかり調整してきたことをマウンドで表現できたかな」。2軍ではすべての休日を返上。ナゴヤ球場に通い詰め、息子ほどの年齢の若手と汗を流した。27年目にして、より左ひじを高く上げる新フォームにも挑戦している。衰えぬ向上心。「(元パイレーツの)桑田君みたいに(引退後は)僕も大学院とか行きたいよね」と笑うが、その時期はまだまだ先になりそう。実働25年目でプロ野球記録の23年連続勝利。落合監督も「よくあそこまで投げた。何十年選手だろうと、相手は遠慮してくれないんだから」と最敬礼だった。
 「いつかこういうチャンスがくると信じていた。優勝争いの時に帰ってこられてよかった」。11日には誕生日を迎える。次は45歳でのマウンドが待っている。

 ≪実働25年単独3位≫44歳11カ月の中日・山本昌が今季初登板で初勝利。これで88年から23年連続勝利。工藤(西)が85年から07年にかけてマークした連続シーズン勝利のプロ野球記録に並んだ。実働年数は25年となり、単独3位に進出。セでは自らの持つ最長記録を更新した。また、44歳11カ月での先発勝利は浜崎真二(阪急)が47年9月28日南海戦(45歳9カ月)、48年8月10日南海戦(46歳8カ月)で記録したのに次ぎ歴代3位。セでは工藤が横浜時代の07年9月26日阪神戦でマークした44歳4カ月を抜く最年長記録になった。

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