マーくん悔しい凱旋登板 中田に一発浴び完封逃す

[ 2010年8月8日 16:23 ]

日本ハム戦で完投勝利し、ブラウン監督(左)に祝福される楽天・田中

 【楽天7―1日本ハム】“凱旋登板”は、ちょっぴり悔しいものとなった。北海道で高校時代を送った楽天の田中が、札幌ドームでプロ初の無四球完投勝利を挙げ、2年連続の10勝目をマーク。しかし、完封を目前にした八回、日本ハムの中田に一発を浴び「北海道は僕にとって特別な場所。やっぱり完封したかった」と不満が先行した。

 立ち上がりこそ連打を許したが、二~七回は二塁すら踏ませなかった。中でも4万人を超える観衆が注目したのが、学年でいうと一つ下の中田との勝負だ。2005年、夏の甲子園大会準決勝。駒大苫小牧高のエース田中と、大阪桐蔭高の1年生スラッガー中田との対戦を、北海道のファンは忘れていない。
 八回、この日3度目の勝負。高めに浮いた内角へのツーシームを、左翼席へ運ばれた。「狙われていたのかな。それまでうまく内角を意識させることができたけど、最後はうまく打たれた」と相手打者を褒めた。
 大いに球場をわかせた田中と中田。一足早くリーグを代表する選手となった右腕は「これからも楽しみにしていただければ」と新しい力の登場を歓迎する。2人の再戦が、待ち遠しい。

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2010年8月8日のニュース