ミス巡り内輪もめ…イチロー「メディアを通したら最悪になる」

[ 2010年7月24日 16:21 ]

レッドソックス戦の9回、敬遠四球で出塁も後が続かず残塁したマリナーズのイチロー(右)。左は喜ぶ相手バッテリー

 【マリナーズ1―2レッドソックス】イチローが渋い打撃で9日のヤンキース戦以来の2安打をマークした。1打席目は三遊間への強い打球を遊撃手が止め、必死の一塁送球も間に合わなかった。2打席目はたたきつけるようなスイングで高いバウンドの打球を二塁方向に転がし、一塁には余裕で生きた。

 「そりゃヒットが出なかったら苦しい。でもそれは年間を通しての話だから」。複数安打試合数「39」はリーグ1位をキープしているものの、今月はまだ3度目。イチローは多くを語らなかったが、実に11試合ぶりの複数安打に少しホッとした空気が感じられた。

 一方、チームは連夜の競り負け。5回は左翼からの送球処理ミスをめぐって選手、首脳陣がベンチでもみ合う事態に発展した。球宴前ごろから走塁、守備のミスが多発。チーム内の雰囲気は悪化の一途をたどっている。

 「メディアを通して言ったらもっと最悪になるでしょう。僕らはそれに乗らないことです」。イチローはくぎを刺したが、後味の悪いゲームではあった。(共同)

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2010年7月24日のニュース